職人さん達の技が光る日榮堂の囲碁盤・将棋盤の製造工程をご紹介。

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囲碁盤・将棋盤ができるまで囲碁盤(碁盤)・将棋盤ができるまで

皆様方にご愛用いただいている日榮堂の囲碁盤(碁盤)・将棋盤は、職人さん達の手で自然木からひとつひとつ丁寧に作られています。
木の寿命は、森林から材木として切り出されたところで終わりではありません。木は生長してから伐採された後、さらに伐採されるまでと同じ年数分生き続けると言われています。立ち枯れてしまった木はその時点で木としての寿命は終わりとなってしまいますが、一番良い時期に伐採された木は、その良い状態をさらに倍ほど保てるということになります。人間で言う「第二の人生」を歩むということです。 特に囲碁盤(碁盤)・将棋盤の場合は、一番良い時期に伐採された木の中から盤質(木目・湿度など)に最適な部位が使用されます。
自然木の持つ力強さとぬくもりに職人さん達の技が、最上の対局を演出する囲碁盤(碁盤)・将棋盤として命を吹き込みます。使えば使うほどに磨き込まれ、自分のものとなっていく愛着が感じられるのも、盤ひとつひとつに個性のある自然木ならではなのです。長きに渡り使い続けられることで、木も幸せを感じることでしょう。


1.伐採 │ 2.皮剥ぎ │ 3.胴割り │ 4.乾燥 │ 5.カット │ 6.研磨
7.ヘソ削り │ 8.厚盤の削り │ 9.塗装 │ 10.目盛り │ 11.仕上げ・お客様へ




1.伐採

自然木を伐採するのに最も適しているのは冬です。地中からの水分吸収が少なく、木の生長もあまりないため、木が最も安定しているからです。また、乾燥させるためにも有利な季節です。 伐採

2.皮剥ぎ

写真は、【皮剥ぎ】をした状態です。皮剥ぎには、木材の外部のキズを発見するという目的があります。また、皮を剥がさずに製材すると、製材品の肌が汚くなります。 皮剥ぎ

3.胴割り

板目どりの際の大切な工程が、この【胴割り】です。伐採した木材を芯より二つに切り分けます。 木の根元と末端を合わせて行うので、木材に曲がりがあるときには特に集中力を必要とされます。 胴割り

4.乾燥

木材から何面か取れた細長い状態の木板です。薄いように見えますが、実際の厚さは約18cm(約6寸強・約60号強・一般的な囲碁盤・将棋盤)もあります。
側面の青い色は、割れ止めの染料の色です。乾燥すると木材が収縮し、割れてしまうことがあるため、側面に割れ止めを塗ります。乾燥させるときには一枚ずつの間に隙間を与え、1〜2年の間自然乾燥させます。
自然乾燥製材品(AD)と人工乾燥製材品(KD)を比較すると、元々の含水率が同じ場合でもADの方が少し軽く、加工のしやすさも抜群です。加工がしやすいということは、それだけ傷がつきにくく良い品質を保てるということになります。KDは機械での乾燥なので期間は短くて済みますが、上質の囲碁盤(碁盤)・将棋盤の輝きは、やはり自然乾燥製材でのみ出せるものでしょう。
乾燥

5.カット

乾燥を終えた細長い盤材を、囲碁盤(碁盤)・将棋盤の大きさにカットします。最良の盤材を生かすために、ここでは何より正確さが要求されます。板材としては良いものでも、「盤には使えない」という場合もこの段階でわかります。 カット

6.研磨

まんべんなく、ムラのないように盤面を削ります。品質を保つために冷暖房もあまり効かせず厳しい環境での作業ですが、仕事には自信を持っています。 研磨

7.ヘソ削り

盤の裏面中央を削っています。これを【ヘソ削り】と言い、中央を削ることで音の響きや盤の乾燥を均一にしたり、割れを防いだりするために行う行程です。一般的には、ヘソ削りは足付盤の上質なもの(4寸以上)だけに行われるものです。
このくぼみは『くちなし』ともいわれています。「一対一の盤を挟んだ真剣勝負において、横から第三者が口出しをすると、その人の首を切りくぼみを血だまりにしてしまう」というのが謂れだとされています。
ヘソ削り

8.厚盤の削り

厚い盤材を削っているところです。機械を使うとはいえ、ミリ単位の細やかさが要求される作業であり、それを調整するのは熟練の職人の技です。細かいところの作業には、機械ではなくカンナを使用ます。 厚盤の削り

9.塗装

実際お客様が盤を使用される環境と、仕事場の作業環境はずいぶん異なります。気温差や湿度差等による割れなどを防ぐために、【にかわ】【ろう】を塗布することがあります。また、木の種類によっては表面が白濁するので、着色仕上げを施す場合もあります。 塗装

10.目盛り

漆を使用し盤面に目盛りをしていきます。
漆はそのまま放置するとすぐに固まってしまいます。それだかけに漆の目盛りの作業は、短時間に一定の太さの線を一気に、かつ盛り上がり方や線端にも細やかな神経を使わねばならない、大変な集中力のいる作業です。
しかし漆の目盛りは耐久性に優れ、使えば使うほどに味わいのある艶が出てきます。
写真は、漆の目盛りの中でも【太刀目盛り】と呼ばれる手法で、暖めた刀の刃先に漆を塗り、一刀で線を引いていくものです。古来より伝統のある手法ですが、今ではこの技術を受け継ぐ職人は国内にも数えるほどしか存在しません。また、【太刀目盛り】の盤は最高級の逸品として知られています。
漆の太刀目盛り1
漆の太刀目盛り2
目盛りされた漆は、すぐに固まってしまうので、湿度の加わった【むろ部屋】で一昼夜以上置くことで、漆を緩やかに固まらせ品質を安定化させます。この作業には18℃以上の温度が必要なため、冬場でも【むろ部屋】をその温度に保たせておく必要があります。 むろ部屋

11.仕上げ・お客様へ

目盛りをした後に再度仕上げを行い、入念に目を通します。この仕上げが終了すれば、製品として完成した状態になります。出荷前には、可能な限り何度でも点検します。

盤は自然木で傷が付きやすく、またふたつとして同じものがない大変貴重なものです。それだけに、お客様のお手元には細心の注意を払いお届けしなくてはなりません。そこで、宅配便での運搬に便利なPPバンド・取り扱いの注意表示は勿論のこと、運送作業中に誰の手から誰の手へ渡ったかが確認できる「手渡し確認書」などの対応をとらせていただいております。
仕上げ
梱包・発送

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