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双眼鏡の選び方や正しい使い方、表示の見方や用語などの解説です。

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双眼鏡の正しい使い方双眼鏡の選び方と正しい使い方
掲載の図は社団法人日本双眼鏡工業会の資料より


双眼鏡の種類 │ 双眼鏡の選び方 │ 双眼鏡の使用法1 眼幅調節
双眼鏡の使用法2 ピント合わせと視度調整 │ 眼鏡(メガネ)をご使用の方 │ 双眼鏡の用語・豆知識

双眼鏡はバードウォッチングの必需品 双眼鏡はスポーツ観戦の必需品
バードウォッチングに スポーツ観戦に



双眼鏡の種類

双眼鏡には、形態・機能別にで大きく分けると以下の5種類のものがあります。

  1. スタンダード双眼鏡
    基本的スタイルの双眼鏡です。対物レンズの有効径は30〜50mmで内部にポロプリズムを片側2個、合計4個内蔵しています。無理のない設計のため像は明るく安定しています。倍率は7・8・10倍が主流です。携帯性はやや悪いもののオールラウンドで使えます。
  2. ズーム双眼鏡
    スタンダード型にズーム機構を組み込んだ双眼鏡で倍率を自由に変えることができます。さまざまな倍率設定のものが市販されていますが、8〜20倍程度のものが実用性が高く、比較的像も安定しています。重量が重くなるため高倍率時には、手ブレを防ぐためにカメラ三脚などに固定して使用するのが一般的です。携帯性はあまり期待できません。
  3. ダハ型双眼鏡
    片側に3個のプリズムをひとつに張り合わせ狂いが少なく、コンパクトに作られているのが特徴です。このプリズムが屋根の形(ドイツ語で屋根=ダハ)に似ているのでこうよばれます。対物レンズの有効径16〜25mm、倍率は6・8・10倍ぐらいが主流です。像は安定していますが、スタンダード機に比べ明るさがやや低下します。携帯性はよくトレッキングなどのアウトドア向きです。
  4. コンパクト双眼鏡
    小型のポロプリズムを組み込んだコンパクトな双眼鏡です。デザインが豊富で女性にも違和感なく利用できます。対物レンズの有効径20〜25mm、倍率7・8・10倍が一般的です。コンパクトで軽く作られているのも特徴でコンサート・観劇などには最適です。
  5. コンパクトズーム双眼鏡
    コンパクト機にズーム機構を組み込んだもので、機構上一回り大きくなります。対物レンズの有効径22〜28mmで倍率はさまざまな設定のものが市販されています。像の明るさの点であまり高倍率のものはお勧めできません。最高倍率でも25倍程度のものが実用的です。

また、双眼鏡はレンズの仕組みで以下のような分け方もできます。

  1. プリズム双眼鏡
    「ポロプリズム双眼鏡」と「ダハプリズム双眼鏡」に分けられます。「ポロプリズム双眼鏡」は、最も古くから双眼鏡にみられる形で直角プリズムを組み合わせ光学性能に優れ、大口径の双眼鏡に多くみられます。また、「ダハプリズム双眼鏡」」は、屋根型プリズムを用い接眼レンズから対物レンズまでを直線に設計することで、大変コンパクトかつ軽量なのが特徴です。
  2. ガリレイ双眼鏡
    凹凸レンズが組み合わされた対物レンズが使用され、オペラグラスなどがこのタイプです。

プリズム式双眼鏡とガリレイ式双眼鏡の違い
プリズム双眼鏡 ガリレイ双眼鏡   

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双眼鏡の選び方

双眼鏡は、コンサート・観劇・ドームでのスポーツ観戦といった屋内で活用される場合や、旅行・バードウォッチング・登山・アウトドア・自然観測・天体観測などの屋外で活用される場合、さらに建設現場・漁業・警備・監視といった業務で活用される場合など、目的用途は幅広く考えられます。双眼鏡を選ぶ際、ついつい倍率だけに関心が片寄りがちですが、双眼鏡の良さはなんといっても両目で見ることによる立体的で明るい像が得られることです。つまり倍率と明るさ、そして視界の広さのバランスがとれたものが使いやすい双眼鏡といえます。そこで双眼鏡を選ばれる際のポイントをいくつかご紹介いたします。

  1. 倍率が大きいほど遠くのものを見ることができますが、通常は標準倍率の7〜10倍が最も使いやすい双眼鏡です。
  2. 16〜20倍以上は高倍率になるので、手ブレなどのことも考慮してください。高倍率の双眼鏡の多くは、三脚が取り付けられるビノホルダーが付いています。観察される際は三脚のご使用をお勧めします。
  3. 昼夜を問わず双眼鏡をお使いになるのなら、対物レンズの有効径が大きく倍率の低い7×50mmがお勧めです。また、携帯性も考慮に入れるなら対物レンズの有効径は30mm前後で倍率7〜10倍程度のものが使いやすいでしょう。
  4. 高倍率を望まれる方は、はじめから高性能ポロプリズム大型双眼鏡をお求めになるより、取り扱いが簡単なズーム双眼鏡をお勧めします。
  5. コンパクトズーム双眼鏡をお求めの方は、最高倍率がなるべく低いものの方が利用範囲が広がります。
  6. 対物レンズの径が同じなら倍率が低いほど明るく、視界も広くなります。
  7. スポーツ観戦など動きの速い対象を見るときなどは視界が5度以上あるものがよいでしょう。
  8. 日常で眼鏡をご使用の方は、ハイアイポイントの双眼鏡をお勧めします。
  9. 対物レンズの有効径別の推奨倍率です。この範囲であれば良好な像が得られますので、是非参考にしてみてください。
      ○ 対物レンズの有効径20mm : 6〜8倍
      ○ 対物レンズの有効径25mm : 7〜10倍
      ○ 対物レンズの有効径30mm : 7〜10倍
      ○ 対物レンズの有効径40mm : 8〜10倍
      ○ 対物レンズの有効径50mm : 7〜12倍
      ○ 対物レンズの有効径80mm : 11〜20倍
  10. 対物レンズの有効径と倍率による見え方の比較です。是非参考にしてみてください。
    肉眼で見たサル山の写真人間の目の視野はかなり広いので、実際には右写真のような像にはなりませんが、仮にサル山全体をこのような大きさで捉えたとします。その時、同じサル山を双眼鏡で見た場合の像を再現してみました。

    ※双眼鏡は同じ対物レンズの有効径・同じ倍率でも機種により視界が異なることがありますので、実際には全てが同じイメージサークルになることはありません。ここでは、目標の大きさと、明るさのみを表現させていただきます。

    ●対物レンズの有効径が同じで、倍率を上げていったときの見え方です。倍率が上がると徐々に視界が狭くなり、同時に像が暗くなっていきます。
    7×50mmの双眼鏡で見た場合
    7×50mm
    10×50mmの双眼鏡で見た場合
    10×50mm
    16×50mmの双眼鏡で見た場合
    16×50mm
    30×50mmの双眼鏡で見た場合
    30×50mm
    スッキリとした明るい像です。動きの速い動物などは、倍率が低いほど視界に捉えやすくなります。また景観を楽しむ場合にも視界が広いほうが効果的です。 もう少し表情まで見たいとなるとこちらもお薦めです。光の多い日中などでは、明るさも7×50mmとほとんどかわりません。薄暮時にその差を感じる程度です。 だいぶ視界が狭まり、明るさも低下してきました。オールラウンドに使うならこの辺が限界でしょう。
    ※16×50mmは現在ほとんど生産されていません。
    動きの速い対象では、すぐに視界から外れてしまいます。動きのない対象を拡大して見るのに適します。
    ※単一倍率の30×50mmは生産されていません。ズーム双眼鏡でこの倍率が得られます。ズームの場合イメージサークルは狭くなります。

    ●倍率は変えずに対物レンズの有効径が小さくなっていったときの見え方です。見える範囲は変わりませんが対物レンズの有効径が小さくると、明るさが低下していきます。
    7×50mmの双眼鏡で見た場合
    7×50mm
    7×35mmの双眼鏡で見た場合
    7×35mm
    7×21mmの双眼鏡で見た場合
    7×21mm
    最も明るい視界が得られるのが7×50mmです。肉眼より明るく見ることができます。ただし、携帯性を考えると双眼鏡自体は大きいものになってしまいます。 日本ではあまり馴染みのないサイズですがアメリカなどでは一般的で使いやすい双眼鏡です。日中の使用では7×50mmとほとんどかわりません。 コンパクトサイズの双眼鏡です。明るい日中では問題ありませんが、室内や薄暮時などには暗さを感じると思います。
    人間の瞳は最大で7mm程度で、周囲が明るく眩しいときには余分な光が入射するのをカットしようとし瞳は小さくなります。双眼鏡を覗いたときも同じことが起こり、明るい場所で双眼鏡を使用した際には上の写真ほどの差は感じられません。夕暮れ時などにはその差をはっきりと感じとることができます。

    ●同じ倍率、同じ対物レンズの有効径の双眼鏡でも実視界が異なると見え方に差が生じます。
    8×40mm実視界6.5°の双眼鏡で見た場合
    8×40mm 実視界6.5°
    8×40mm実視界8.2°の双眼鏡で見た場合
    8×40mm 実視界8.2°
     
    実視界が広い双眼鏡は見える範囲が広くバードウォッチングやスタジアムにおけるスポーツ観戦に最適です。

上記を参考にし目的に応じて、倍率・有効径・サイズ・重量・実視界・デザイン・価格などをご検討ください。


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双眼鏡の使用法1 眼幅調節

眼幅とは左右のひとみとひとみの間隔をいいます。 日本人の平均は63ミリですが、人によって多少違いますから両手で左右の鏡体を持ち、目標物を見ながら本体を折り曲げて目標が1つの円に入ったところで止めます。その位置があなたのひとみの間隔です。この位置の眼幅目盛を覚えておくと便利です。

双眼鏡の使い方・眼幅調節

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双眼鏡の使用法2 ピント合わせと視度調整

中央繰り出し式(Central Focusing=CF型)の場合は、まず右目を閉じて左眼だけでできるだけ遠くの目標を見ながら中央転輪を回し、像が一番はっきり見えるところで止めます。左接眼部は固定されていますから無理に回さないようにしてください。次にそのままの状態で左眼を閉じ、右目だけで同じ目標を見ながら視度調整リングを回しピントを合わせます。そのときの視度目盛を覚えておくと便利です。これで左右の目の視度調整が終り、両目ともはっきりと目標を見ることができます。
あなたの左右の視度が同じなら視度目盛を0に合わせ、中央転輪を回してピントをあわせれば、両目でハッキリと像を見ることができます。

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眼鏡(メガネ)をご使用の方

「双眼鏡の選び方」でもふれましたが、日常で眼鏡をご使用の方は、ハイアイポイントの双眼鏡をお勧めします。双眼鏡は、まつげが接眼部分の見口に軽く触れる程度で視界がいっぱいに見えるように設計されています。ですので、眼鏡(メガネ)をかけたまま双眼鏡をご使用しますと、接眼レンズから眼までの距離が離れる結果になり、その分視界が狭くなります。接眼レンズから眼までの距離をアイレリーフ値といいます。このアイレリーフ値が大きいほど、接眼レンズから眼が離れても視界が狭くなりません。そのため、ハイアイポイントの双眼鏡には、接眼部に折下げやスライド式のゴム見口がついています。ゴム見口を調節すれば、眼鏡(メガネ)をかけたままでも広い視界で見ることができます。ハイアイポイントの双眼鏡は、眼鏡(メガネ)をかけていらっしゃらない方でもお使いいただけます。ハイアイポイントの双眼鏡は、ミザールの高性能双眼鏡BK-7050(7×50mm・アイレリーフ値26mm・昼夜兼用)、ミザールの高性能双眼鏡BK-8040(8×40mm・アイレリーフ値20mm)、ミザール 高性能ポロプリズム双眼鏡 BA-30S(8×32mm・アイレリーフ値15mm)、、ミザール 高性能ポロプリズム双眼鏡 BA-50S(10×50mm・アイレリーフ値15mm・昼夜兼用)、ミザール 高性能ポロプリズム大型双眼鏡 SBK-1170(11×70mm・アイレリーフ値20mm・昼夜兼用)がありますのでご覧ください。
※文中の双眼鏡へのテキストリンクは、現在ご覧のウィンドウに読み込まれます。

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双眼鏡の用語・豆知識

●倍率と対物レンズの有効径
下の写真のように、双眼鏡には「7×50」という数値が表示されています。左の数字の7は、7倍を意味しています。見ようとする目標物が7倍に拡大されて見えることで、1000m先のものを見たときに、およそ142m先まで近づいて見たのと同じ大きさになります。倍率が大きいほど遠くのものが大きく見えます。
右の数字の50は、対物レンズの有効径の50mmを表しています。倍率が同じなら有効径が大きいほど集光力があり明るい像が得られます。(逆に同じ有効径なら倍率が高いほど暗い像になります。)また、倍率が同じで有効径が小さいものでも屈折率の高い光学系プリズム(Bak-4プリズムなど)の採用により、明るくシャープな像を得られるタイプのものもあります。
●実視界
下の写真のように、双眼鏡には「Field 7.1°」という数値が表示されています。これは双眼鏡を動かさずに覗いて実際に見える範囲を表したもので、対物レンズの中心から測った角度で表示されます。実視界が大きいほど、目標物が見つけやすくなります。だたし、倍率が高くなるほど実視界は狭くなります。
●瞳径
双眼鏡(接眼レンズ)から少し目を離し明るい方向にかざしてみると、接眼レンズの中心に明るい円が見えます。これを双眼鏡の瞳といい、この値が大きいほど明るく、夕暮れや夜間の天体観測などの使用も可能です。人間の瞳孔径は通常で2〜3mm、暗いところでは5〜7mmくらいになります。双眼鏡の瞳径が5〜7mmあれば、天体観測も充分に楽しめます。
●コーティング
双眼鏡のレンズには光の透過率を良くするためコーティングを施すのが普通ですが、さらに透過率を高めたり、色調を整えたりするために何層にもコーティングを施す「マルチコーティング」が高級機には施されています。これにより、スッキリとした濁りのない像が得られます。
●Bak-4プリズム
通常、双眼鏡のプリズムは「Bk7」という光学硝子素材が使われますが、さらに屈折率の高い素材の「Bak4」を使ったものが高級機にはよく使われています。さらに明るくシャープな像が得られ、天体観望などには最適です。
●アイレリーフ
全視界を覗くことができるときの接眼レンズ゙から眼までの距離をミリで表しています。アイレリーフが長いほど全視界を楽に見ることができ、メガネを掛けての使用に適しています。像の良し悪しには関係ありません。
●防水仕様
光学系は水や湿気に弱い精密なものです。防水仕様は、双眼鏡の本体内部に窒素ガスが充填されています。雨や雪などに強く、レンズが曇らずカビが生じにくくなっています。アウトドアに適している双眼鏡です。ただし、完全防水仕様でも、水中で使用することはできません。
●三脚ホルダー(ビノホルダー)付
高倍率の高級双眼鏡には、三脚に取り付けられるようホルダーが付いています。高倍率のものや口径が大きい双眼鏡の手ブレを防ぐため、観測は三脚を使用されることをお勧めします。

双眼鏡の表示の見方

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